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イギリス王室御用達としてもその名を知られるシーアイランドコットン。16世紀後半には、女王エリザベス1世が、その品質を高く評価し、200年にわたり門外不出としてしまうほどでした。その伝統はいまなお続き、チャールズ皇太子とダイアナ妃のご成婚記念には、シーアイランドコットン製のシーツと枕ケースが日本から贈られ、1990年にはエディンバラ公フィリップ殿下にハンカチーフが贈られています。
身近なところでは、007の主人公で知られるジェームズ・ボンドが常に愛用していたシャツも、シーアイランドコットン製として知られています。
カシミアのような肌触り、シルクのような光沢、と表現されるシーアイランドコットンは、一度着たら二度と他のものは着ることができないと言われるほど。
衣服に用いる繊維は、長ければ長いほど、細ければ細いほど、なめらかでソフトな風合いに仕上がり、耐久性も高まりますが、平均繊維長が世界で一番長いこのシーアイランドコットンは、油脂分も0.65%と綿の中でもっとも高く、そのぬめり感が着心地に優雅さを与えます。また、強度や耐久性にも優れており、かつてはパラシュートの素材としても採用されたほどでした。
現在存在するSuvin(スビン)、Giza(ギザ)、Pima(ピマ) など高級とされる超長綿は、全てシーアイランドコットンと現地種を交配させて開発されたものとなります。
他のコットンでも、科学的な加工でシーアイランドコットンのような肌触りや光沢を一時的に作り出すことはできますが、それらが天然の特性として備わっているこのコットンは、洗濯を繰り返しても、その性質が損なわれにくく、使うたびにクオリティの高さが際立ってくるのが特徴です。
原綿から糸を作ることができるのは、世界の中でもスイスの企業と日本の1社のみに過ぎません。Turnbull & Asser(ターンブル&アッサー)や、JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)、SUNSPEL(サンスペル)、visvim(ヴィズビム)などのブランドがシーアイランドコットンを採用しています。
シーアイランドコットンの呼び名は、18世紀に西印度諸島産バルバデンセ種がアメリカのシーアイランド地方に持ち込まれ、そこで栽培されたことに由来しています。しかし、1930年頃まで行われていた、アメリカでのシーアイランドコットン栽培は、害虫による壊滅的な被害を受け、別の種類へと置き換わってしまいました。それから月日が経ち、再びシーアイランドコットンの栽培を目指し、ニューメキシコ州立大学が研究を重ねた結果、2013年に試験が成功。2017年に商業化されたのが、このアメリカンシーアイランドコットンです。
その原綿は市場では流通しておらず、全て専門農家への委託栽培によって生産されます。 栽培された原綿は全量日本に輸出され、国内の協力工場で紡績されます。そのため、流通量は全綿花の生産数量に対して、わずか数十万分の一の量。
西インド諸島産シーアイランドコットンのDNAを100%受け継ぎながら進化を遂げた「綿花の貴公子」は、繊維長・繊度・強度・色艶において優れており、反当り収量が西インド諸島産よりも多いという特徴を持っています。
BARAILLE & GARMENTSの製品には、肌触りや吸湿性、耐久性といったアンダーウェアに適した要素をもちながら、身につけるだけで積み重ねてきた歴史あふれる気品を感じさせるアメリカンシーアイランドコットンを採用しました。
良い靴を買ってみる。自分にあったシャツを仕立ててみる。特別な食器に変えてみる。
ちょっとしたことで、何気ない毎日が楽しくなる。そんなアンダーウェアを目指しています。