そのパンツにプリンシプルはあるか-Zimmerli編-
理想のアンダーウェアを生み出すための研究室。数あるメンズインナーの中から個人的に気になるプロダクトをリサーチしていきます。第7回はスイスの伝統的ブランド『Zimmerli(ヅィメリー)』です。
Zimmerliのボクサーパンツ(ヅィメリー)
出展:www.massey.co.uk
1871年創立のZimmerli。ブランドを語る上で欠かせないのがチャールズ皇太子やJ.F.ケネディなど、世界中のエグゼクティブ達が愛用していたという事実で、世界最高級の下着ブランドと言われています。世界最高峰のバハマ産シーアイランドコットンを確保し、スイスの自社工場で生産を続けています。縫製も、お母さんと娘さんが世代交代しながら担当しているそう。ザ・専業ブランド。
価格:¥11,900+tax
生地:(本体)綿100
原産国:スイス
海外ドラマ「スーツ」の主人公ハーヴィーがはいてそうなアンダーウェアブランドNo.1ヅィメリー(適当)。今回は、Zimmerliの代名詞的、252 Royal Classicモデルを取り上げます。新宿伊勢丹の肌着コーナーの方いわく、「通(ツウ)ならZimmerli」とのこと。パワーワードです。ツウならZimmerli。それだけで勧めることができるブランドってすごい。それだけあってお値段もワンランク上です。製造コストの30%を費やして品質チェックをしているらしく、そのおかげで、値段もそうなんですが、生産枚数はなんと1日わずか900枚!着ているだけで、優越感に浸れそうなパンツです。
Zimmerli ボクサーパンツの生地感
これ本当に綿100?というのが僕の感想でした。めちゃくちゃ薄くてサラッサラで、シャリシャリしてるんです。心なしかヒンヤリ冷たい。「繊維の中空部分が肉厚で、吸湿性に優れている。撚りが多いので繊維がふっくらしている」とのことなんですが、確かに蒸れなさそう。ただ、繊維がふっくらしているというのは「???」という感じ。ふっくらというよりもシャリシャリしてスッケスケなくらい薄くてかために感じます。(もちろん股間部分は2枚生地になっているので透けません。)伸縮性はそこまでありません。
Zimmerli ボクサーパンツのシルエット・サイズ感
ぴったりジャストフィット。身につけていることを感じさせない立体縫製で、ボディラインを包み込みます。ただ、この252 ROYAL CLASSICは、伸縮性がそこまでない生地なので、太ももあたりが若干窮屈に感じました。あと、足をあげると太もも部分がずり上がる感じもありピッタリとしたボクサーパンツが好きな人にはいいと思いますが、食い込みを気にするタイプの方だとちょっと合わないかもしれません。穿いていくと馴染んできます。
Zimmerli ボクサーパンツのウエスト
生地の中に平ゴムが入っているタイプです。Calvin Kleinのようなアウトゴムではなく、肌に触れる部分は本体と同じ綿の生地なので、肌が弱い人にはおすすめの仕様です。ウエストは2.5cm幅と狭め。
Zimmerli ボクサーパンツの耐久性
何百回と洗濯しても穿き心地が変わらない、と謳っているほど、ブランドとしても耐久性に自信を持っています。ただ、これも僕はネットに入れて洗濯しています。お湯なんか使いません。雑に扱わせないぞ、という気品がそうさせます。
zimmerliのボクサーパンツおすすめまとめ
最高級メーカーの車は買えませんが、下着ならチャールズ皇太子と一緒のモノを買えます。世界のエグゼクティブが愛する最高級品を着ているんだという優越感に浸れる一枚。サラッとした触り心地と、ジャストフィットな着心地は、好きな人には相当たまらないはずです。”見えない部分にも手間を掛け、決して手を抜かない”という創業からのフィロソフィーと、それを反映したプロダクトが、一流のブランドたる所以だと思わせてくれます。デザイン的にはベーシック過ぎて好みが分かれそうですが、大人の男として一度は穿いてみることをおすすめします。
あなたのパンツにプリンシプルはあるか?
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